THE MANZAI 2014

THE MANZAI 2014。

一時は開催も危ぶまれましたが、博多華丸・大吉さんの優勝、トレンディエンジェルさんの準優勝で幕を閉じました。

今年は、とても楽しい大会でした。一組ずつの感想は後で書けたら書きますが、「面白い」というよりは「楽しい」が合う、そんな雰囲気でした。まんざいたのしい。


博多華丸・大吉さんの漫才は、本人たちも言っていましたが「日常生活の延長にある漫才」でした。

親戚の面白いおじさんたちの世間話を隣で聴いているような、そんな心地よさ。特別面白いわけじゃないけれど、ずっと聴いていたくなる。そんな漫才だと思いました。

私が個人的に好きだったところは、1本目、華丸さんがYouTuberになるため大吉さんが動画を撮影しているところ。普通ネタというのはお客さんに見てもらうものなので、芸人さんの表情などはお客さんに見せてあげないといけません。ですが、華丸さんと大吉さんはずっと向かい合っている。私たちは2人の横顔しか見えない。でも、楽しい。なぜ楽しいと感じるかと言うと、華丸さんがとても楽しそうだから。まさに、「人柄」で笑わせる漫才です。

「持ち時間4分に、出来るだけたくさんのボケを詰め込んだ漫才」が悪いとは言いません。けれどもその中に、「その人たちにしかないもの」がなければ、「誰がやっても面白い漫才」になりかねません。

「自分たちしかやっていないネタ」と「自分たちしか出来ないネタ」は違います。華大さんの漫才は「自分たちしか出来ないネタ」そのものでした。

それから、華丸さんがとても楽しそうだから、というのも大きいです。楽しい人たちを見るのは楽しいんです。怒っていたり苦しんでいる人たちを見て笑うより、楽しそうに笑っている人たちを見て笑う方が簡単で安心で、何より幸せです。

本当に楽しかったです。売れっ子だし漫才も面白いことをみんな知っているのに、コンビでの大きな賞は貰っていなかったんですね。おめでとうございます。


トレンディエンジェルさん。Bグループのトレンディエンジェルさんのネタから今年のTHE MANZAIが始まったと言っても過言ではありません。とっても楽しい漫才でした。準優勝だけれど、優勝の華大さんより劣っているなんてことは絶対にないはずです。

トレンディエンジェルさんにはぜひ、たくさんバラエティに出て頂きたいです。華大さんは優勝はしましたが、優勝をキッカケに劇的に売れる、ということは恐らくないと思います。なので、その役目はトレンディエンジェルさんにお願いしたいです。トレンディエンジェルさんも「人柄」が出ている漫才でしたね。あのままバラエティで見たいです。

今、文章を作ってて感じたんですが、改めて見ると「トレンディエンジェル」ってコンビ名、すごく良いですね。

(来年は国民ワラテンテストを絶対にやってほしいです。あれはテストだけでなく会場を温める役割もあるので。なぜ今年はなかったのか……というか、なぜここにハライチさんを呼んでくれなかったのか。)


何回も言いましたが、本当に楽しい時間でした。漫才を15本も見たことになるんですね。満足です。

劇場にも行かないとなぁ、と思いました。来年も楽しみです。


おしまい。